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熊谷 友多
放射線化学(インターネット), (99), p.53 - 56, 2015/04
分離核変換サイクルにおける発熱性核種の線源利用への展開を目指して、線を用いた水処理法の吸着剤併用による高度化を目的として、水溶性有機物の放射線分解に対するゼオライトの添加効果を調べた。模擬物質として2-クロロフェノール(2-ClPh)の水溶液を用いて、線照射による分解反応に対する各種ゼオライトの添加効果、溶液pHの影響、2-ClPh濃度の影響を調べた。その結果、モルデナイト型ゼオライト(NaMOR)の添加により2-ClPhがNaMORに吸着し、照射により吸着した2-ClPhが分解することを明らかにした。さらに、2-ClPhが分子状で溶存するpH条件が吸着に適しており分解効率が向上すること、2-ClPh濃度の増加とともに吸着量が増加し、分解が促進されることを明らかにした。
木村 敦; 田口 光正; 大谷 仁己*; 瀧上 眞知子; 島田 好孝*; 小嶋 拓治; 平塚 浩士*; 南波 秀樹
Radiation Physics and Chemistry, 75(1), p.61 - 69, 2006/01
被引用回数:13 パーセンタイル:65.77(Chemistry, Physical)Co線照射により、水中濃度1mol dmの水中-ノニルフェノール(NPs)は吸収線量が高くなるに従い指数関数的に減少した。OH付加体と推定される分子量236を有する2つの分解生成物が、LC-MS分析により検出された。5000Gy(J kg)におけるNPsとその照射生成物のエストロジェン活性の消失を、イーストツーハイブリッド法により確認した。これらの結果はNPs処理の放射線利用の基礎データを提供するものである。
森岡 篤彦; 櫻井 真治; 奥野 功一*; 玉井 広史
プラズマ・核融合学会誌, 81(9), p.645 - 646, 2005/09
フェノール樹脂を母材に、ホウ素を5重量%を混練して成形した300Cの耐熱性能を有する中性子遮へい樹脂材を新たに開発した。開発した中性子遮へい樹脂材のCf中性子源を使用した中性子遮へい性能は、代表的な中性子遮へい材であるポリエチレンの中性子遮へい性能とほぼ同じであった。この中性子遮へい樹脂材は、重水素放電時に超伝導コイルの核発熱を低減するための中性子遮へい材、並びに真空容器のポート部の漏洩中性子の遮へい材として適用可能である。
X.Huang*; 新井 英彦; 松橋 信平; 宮田 定次郎
Chemistry Letters, 0(4), p.273 - 274, 1996/00
シクロデキストリン(CD)は、その空洞部にベンゼン等の分子を閉じ込める性質がある。この特性を利用して、o-、m-、p-クロロフェノールの放射線分解の選択性の向上を検討した。その結果、主要生成物であるフェノールの収量がシクロデキストリンの添加により5~25倍に増加することが見い出された。これは、水和電子との反応で生じたフェノールラジカルがCDに閉じ込められ、フェノール生成の確率が高まるためであると考えられる。グルコースの場合は、効果はやや小さいが同様の効果が認められた。この場合は、フェノールラジカルがグルコースダイマーの間に閉じ込められるような現象が起きているものと考えられる。
堀田 寛*; 鈴木 伸武*; 島田 一夫*; Terakawa, Akira*
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 36(6), p.721 - 727, 1963/00
被引用回数:20抄録なし
山口 一郎
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 34(6), p.744 - 747, 1961/00
被引用回数:14抄録なし
熊谷 友多
no journal, ,
ゼオライト-水混合系での2-クロロフェノール(2-ClPh)の放射線分解について研究した。本研究ではモルデナイト型ハイシリカゼオライト(MOR)を用いた。MORは2-ClPhを吸着することに注目し、ゼオライト-水系の放射線分解に対する吸着と界面での反応の影響を調べた。その結果、線照射によりMORに吸着した2-ClPhが分解することが分かった。吸着した2-ClPhの分解は水溶液中での分解と同種の生成物を生じた。また、吸着した2-ClPhの分解効率は水溶液中と同程度であった。しかし、2-ClPhの脱塩素化で生じる塩化物イオンの濃度はMORの添加により増加した。これは、塩化物イオンはMORにほとんど吸着しないため、吸着した2-ClPhの分解で生じた塩化物イオンが水溶液に溶出したためと考えられる。これらの結果は、吸着と界面での反応がゼオライト-水混合系の放射線分解において重要な役割を持つことを示すものである。